一筋の光は?
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春の嵐の中、名古屋まで。 NHK文化センターへ。
「ひと・命・宇宙」永遠のテーマを探る旅、「大河講座、ひとの大学」というたいへんな名前の講座がある。 その第1回講座に出席。 今年度初回の講師はNHK解説委員の水野倫之氏。 タイトルは「福島第一原発事故と原子力政策の行方」
会場は70人くらい。夜の講座ということもあるのだろう、男性が圧倒的に多い。
映像を交えながら、深夜に放送されている「時論公論」の解説などの資料をもとに1時間余の講演。 歯切れの良いバリトンは聞き取りやすく、内容も解りやすいものだった。
それにしても絶望的になる。 女川町のがれきは、同町の114年分。 平地の少ないこの町では、宅地に積み上げるしか無く、このがれきが片付かないかぎり、家を再建する事も能わず、・・・がれき処理の受け入れもままならない状況。 福島原発の廃炉処理は最低でも40年。 大飯原発の再稼働のこと。
・・・・・・ 知れば知る程絶望的になる。 生きている間にその収束を見届ける事は出来ない。 女川町に生まれてくる子供たちの目には、そのがれきの風景が当たり前になる。
どこかに一筋でも良い、光が差し込んでいるところは無いのですか。
必ず復興するに違いない。 人は強い。弱いけれど強い。 2011年3月にすっごい地震と津波があってね、たくさんの人が亡くなったの。 当時の電気は原子力でつくっていてね、その発電所が事故を起こしたんだよ。 たくさんの人たちが、家を出て行かなければならなかったんだよ。 ・・・・・・ そんな風に話すときがきっと来る。 来ると思って被災地の事を考え続けて行こうと思いながら帰途についた。
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Date: 2012/04/12 |
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